OUR STORY
福島県会津若松市湊地区で住民主体の地域づくり活動を行うNPO法人『みんなと湊まちづくりネットワーク』のストーリーを紹介します。
地域課題解決に向けた活動の始まり
会津若松市湊地区は、猪苗代湖の西岸に接する自然豊かなエリアにあります。
昭和30年の市町村合併で会津若松市に編入されましたが、元々一つの行政区(湊村)であったために、今でも地域のまとまりや住民のつながりが強いと言われます。
近年は都市部への人口流出や少子高齢化に伴う人口減少が進んでおり、地域行事の廃止、地域役員のなり手不足など、地域活動の維持が困難になりつつあります。そうした地域課題に対応するためには、既存の枠組みではなく、今まで個別に活動していた地域の活動主体がまとまり、新たな枠組みでの活動が必要であると考え、地区区長会が中心となり、平成27(2015)年3月に現在の組織の前身である「湊地区地域活性化協議会」を設立し、地域課題の解決に向けた活動がスタートしました。
第1次地域づくりビジョンの活動
設立1年目は、地域課題に対応する活動方針や活動内容を自分たちで考え、地域住民と共有しながら実行していくために、「地域ビジョン」づくりを行いました。住民ワークショップや先進地視察を行い「湊地区地域づくりビジョン(第1次地域づくりビジョン)」を策定し、2年目からはビジョンに定めた「みんなと地域が輝き続けるまち」という将来像を実現させるため、地域自治・生活福祉・産業交流・教育環境といった分野ごとに様々な事業を展開してきました。
第2次地域づくりビジョンに基づいた活動のスタート
5年目となる平成31(2019)年4月には組織名を「みんなと湊まちづくりネットワーク」に改め、地区社会福祉協議会の機能を併せ持った組織として、前年に策定した「第2次湊地区地域づくりビジョン」に基づいた活動をスタートさせました。
また、平成29(2017)年から市の実証事業として湊地区で行われている「ICTを活用した中山間地域づくり事業」(みなとチャンネル・みなとバス)の取組が、第10回EST交通環境大賞の環境大臣賞を受賞するなど、外部からの評価もいただくことができました。
NPO法人化
当法人は、令和2年(2020年)3月にNPO法人の認証を受けました。
今後は、今まで任意団体として実践してきた活動や事業をさらに地域に定着させ、継続的に推進し、また、行政や企業等との「協働」のパートナーとして求められる組織の体制やスキルの向上、さらに、支え合いの共助活動を展開する推進母体として、より充実した活動を行ってまいります。
沿革
平成26年秋 | 湊地区区長会が中心となり新たな地域組織の検討を開始 |
平成27年3月 | 湊地区地域活性化協議会設立 |
平成27年5月 | 会津大学短期大学部生による「大学生の力を活用した集落復興支援事業」の受け入れ |
平成27年6月 | 公式 facebook ページの開設 |
平成27年8月 | 湊産農産物直売所、みなと茶屋を設置 |
平成28年3月 | 湊地区地域づくりビジョン策定 |
平成28年7月 | 湊 PR Band を結成 |
平成28年11月 | 第一回湊もち・そばまつりを開催 |
平成28年11月 | KFB 福島放送主催のCM大賞へ初参加 |
平成28年12月 | 地域紙「みなと笑顔通信」第1号を発行 |
平成29年10月 | 地域情報網「みなとチャンネル」の運用を開始 |
平成29年10月 | 電気自動車 e-NV200 を用いた「みなとバス」の運行を開始 |
平成30年6月 | 第一回さなぶりフェスティバルを開催 |
平成31年4月 | 第2次湊地区地域づくりビジョン策定 組織名を「みんなと湊まちづくりネットワーク」に変更 地区社会福祉協議会機能を付加 |
令和元年5月 | 地域内交通(みなとバス)、生活支援システム(みなとチャンネル)の取組が、第10回EST交通環境大賞の大賞(環境大臣賞)を受賞 |
令和元年6月 | 公式 twitter アカウントの開設 |
令和元年11月 | 第一回大イチョウ夜会を開催 |
令和2年3月 | NPO法人設立認証 |
令和2年5月 | ウェブサイトリニューアル |